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「安定期の過ごし方 親子で歯っぴー」

2023.09.27

記事監修

安田恵理子先生

日本口腔衛生学会専門医
日本産業衛生学会 産業歯科保健部会長

つわりの時期も過ぎて「安定期」(妊娠5か月頃)に入ると、しんどさもなくなり、食欲も出てきますね。貴重なマタニティライフをエンジョイして下さい。

身体に良いもの、歯の生育に良いもの(コラム1参照)を食べて、しっかり栄養を取って下さい。でも、神経質にならないで下さいね。
旬の美味しいものをいただいて、お母さんが穏やかでhappyな気持ちで過ごすこと、それが何より大事です。

自然に触れたり、音楽を聴いたり、ちょっとした旅行に行ったり、生まれてくる赤ちゃんに会える日を楽しみに、夫婦だけで過ごせる時間を楽しんで下さい。

でも実は夫婦二人ではなくて、お腹の赤ちゃんと親子で過ごしているんですよね。
お母さんの子宮の中でプカプカ羊水に浮かんで、お父さんとお母さんの声を聴いて幸せな気持ちで過ごしてるかもしれませんね。


この頃になると、赤ちゃんのお口では、乳歯の石灰化もどんどん進んで行きます。
帽子のような形でできはじめていたエナメル質が硬くなってしっかりした乳歯になっているのですね。
そして永久歯の前歯や6歳頃生えてくる第一大臼歯の歯胚という永久歯の芽も形成されてきます。

お腹の中では、もう大人になっていくための歯の準備もスタートするんですよ。
それを育てているお母さん、そしてお母さんを支えて守っているお父さんって、すごい!

不安になることもあるかもしれないし、喧嘩をすることもあるかもしれないけど、
それもひっくるめていっぱいの愛情を、お腹の赤ちゃんに届けて下さいね。

赤ちゃんの歯が育ってるのですから、お母さんの歯も大事にしましょう!
つわりも過ぎると、歯磨きもしっかり出来るようになりますね。

この機会に妊婦歯科健診を受けて、歯磨の仕方も教えてもらいましょう。
磨いているつもりでも、磨き方に癖があって、磨けていないところが誰にでもあります。
洗口剤なども併用して、効果的にお口を綺麗にするのがおすすめです。

アロマ効果を楽しんだり、リラックスしながら歯磨きタイムを癒しの時間として楽しんだりして、サステイナブルに続けてもらえればと思います。

将来、お子様の仕上げ磨きをする時や、お子様に歯磨きを教える時にも役に立つかもしれませんよ。
もしむし歯があれば、この時期に治してもらいましょう。


妊娠期の歯科治療について別のコラムに詳しく記載しますので、それも是非読んで下さい。

記事監修

安田恵理子先生

日本口腔衛生学会専門医
日本産業衛生学会 産業歯科保健部会長

プロフィール

1988年 朝日大学歯学部卒業後、神戸市立中央市民病院歯科口腔外科研修医から歯科医師としての臨床スタートをし、兵庫医科大学大学院(口腔外科)で医学博士取得。子育てを通して予防の大切さを感じ、現在、大阪歯科大学歯学部口腔衛生学講座非常勤講師、COH労働衛生コンサルタントとして教育および企業での健診など予防啓発活動に従事し、またクリニック勤務で歯科臨床にも携わっている。

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