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「あっ!赤ちゃんの歯、生えてきた!」

2023.12.27

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記事監修

安田恵理子先生

日本口腔衛生学会専門医
日本産業衛生学会 産業歯科保健部会長

離乳食が始まる前からアトピー性皮膚炎や食物アレルギーが発症する場合もあります。
実はわが子も一人目がそうでした。
生後4か月頃皮膚の炎症に気づき、食物の中で卵、牛乳、小麦粉に対してアレルギーがあることが検査でわかりました。

赤ちゃんのスキンケアをしっかりすることは勿論、母乳に移行するからと母親も食事に気をつけないといけないですし、混合でミルクも哺乳していたので、それもアレルギー用の甘味のない特殊なミルクに変更となりました。
アトピー性皮膚炎を改善するために離乳食も小児科の先生の御指導の下、アレルゲンとなるものに気を付けながら、手作りで少しずつ栄養を考えながら進めていきました。
噛むことを育てるだけでなく、いわゆるアレルギーマーチ(喘息等に移行する)にならないように親として出来る限りのことはしました。
おかげ様で喘息にもならず、食事制限もなくなり元気に大きくなってくれました。

その当時、離乳食の記録や成長の一コマをメモしていた赤ちゃん雑誌のおまけに付いていたノートがふと出てきました。
子どもは何も憶えていなくて自分一人で大きくなったと思っているでしょうが、健康にいてくれれば何よりでそれで良いです(笑)
主人と私が親になっていった成長の記録でもあり、大切にしています。

その記録の中には、私にとっては感動的な「歯が生えた」というメモも各所にあります。
そうです、お食い初めも終わると、歯がそろそろ生えてきます。

お口の中を見るときは、いきなり口をさわると赤ちゃんもビックリします。
お口の周りから少しずつ触れて安心させながら、お口の中を観察して下さい。

一般的に乳歯の生える順番はだいたい以下のようです。

下の前歯、上の前歯くらいから生えてきますが、個人差もあります。

歯が生えてきたら、まずはガーゼ歯磨きをしてあげましょう。
ぬるま湯で湿らせたガーゼをお父さんやお母さんの指に巻き付けて、赤ちゃんの歯や歯ぐきを優しくふいてあげましょう。
歯磨きシート等も売っていますのでそれを使っても良いです。
大事なのは膝の上にのせて抱っこして、赤ちゃんが口に触れられるのが気持ちいい、楽しいと思える時間にして下さい。
親子のスキンシップのひとつとしてとらえて下さいね。


ガーゼにも慣れてきたら、歯が生える頃はかゆくて何でも噛みたがるのでいわゆる歯固めを使ったり、安全リングがついた赤ちゃん用の歯ブラシを使ってみて少しずつ歯ブラシに移行できるようにしていきましょう。

そして必ず親の仕上げ磨きもしてあげましょう。
この時期もお口の中に歯ブラシのようなものが入ることがイヤにならないように、親子のふれあいタイムとなるようにして下さい。

ただし、口に加えたまま遊び回るような癖をつけないようにして下さい。
どちらかというと、食事の時間のリズムを付けることの方がこの時期は最重要です。

記事監修

安田恵理子先生

日本口腔衛生学会専門医
日本産業衛生学会 産業歯科保健部会長

プロフィール

1988年 朝日大学歯学部卒業後、神戸市立中央市民病院歯科口腔外科研修医から歯科医師としての臨床スタートをし、兵庫医科大学大学院(口腔外科)で医学博士取得。子育てを通して予防の大切さを感じ、現在、大阪歯科大学歯学部口腔衛生学講座非常勤講師、COH労働衛生コンサルタントとして教育および企業での健診など予防啓発活動に従事し、またクリニック勤務で歯科臨床にも携わっている。

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