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新生児とお出かけデビュー!気をつけたいポイントと調乳に役立つアイテムを紹介

2024.05.09

記事監修

寺尾紗世先生

小児科医

赤ちゃんとの生活に慣れてくると、「赤ちゃんを連れてお出かけしたいな」という気持ちが芽生えてくることでしょう。とはいえ、初めての外出はワクワクしながらも、心配事も尽きないもの。そこで、この記事では赤ちゃんとのお出かけの準備やタイミング、さらには調乳に役立つアイテムについてご紹介します。

新生児とのお出かけは、いつからできる?

新生児期とは、赤ちゃんが生まれてから27日までの期間を指します。 この時期は赤ちゃんの体温調整や免疫機能が未熟で、外の環境に慣れるのが難しい時期です。 そのため、家で静かに過ごすことが推奨されています。一般的に赤ちゃんが初めてお出かけするのは、生後1カ月目に行われる「1カ月健診」の後です。医師が赤ちゃんの健康状態に問題がないと判断した際に、少しずつ外出を始めることが多いとされています。

最初は外気浴からスタートを

赤ちゃんの体調が問題ないと判断されたら、すぐに外出したくなるかもしれませんが、いきなり遠出をするのは控えましょう。お産を終えたお母さんも、免疫が十分についていない赤ちゃんも体力がまだ万全ではありません。最初は自宅で赤ちゃんの外気浴から始め、徐々に外の空気に慣れさせていくとよいでしょう。

外気浴とは、赤ちゃんを外の空気や光に触れさせて慣らすことです。最初は窓を開けて風を取り入れ、次に庭やベランダに出て見ましょう。1カ月健診後、問題がなければお散歩に出かけます。最初は数分間の外気浴から始め、赤ちゃんの様子を見ながら徐々に時間や距離を増やしていきましょう。

新生児とのお出かけで気をつけたいポイントは?

赤ちゃんが外気浴に慣れてきたら、外出しても構いません。ただし、赤ちゃんの首がまだしっかりとすわっていない場合は、首に負担のかからない移動方法を選びましょう。

抱っこひもを使用する場合は?

首がすわってない赤ちゃんを抱っこできるタイプ を選ぶとよいでしょう。また、外出予定日の少し前から抱っこひもを使用し、つけ心地を確認しておきましょう。

ベビーカーを選ぶ場合は?

ベビーカーを選ぶなら首がすわっていない時期から使用できるものを選ぶことが大切です。また、実際に販売店で商品を手に取り、お母さんがスムーズに動かせるかどうか、折りたたんだときのサイズも確認しましょう。日頃から自家用車を使うことが多かったり、よく通る道がレンガなどでガタつきがあったりする場合があれば、自分の生活スタイルに合わせた重さや扱いやすさも選ぶのも重要なポイントです。

体調や場所・時間帯なども考えよう!

赤ちゃんは、外の世界にも慣れていないので、次のようなポイントにも気をつけましょう。

赤ちゃんの体調や機嫌を優先する

まずは、赤ちゃんの体調や機嫌を最優先に考えます。赤ちゃんは普段と異なる環境に適応することがなかなかできません。赤ちゃんの様子をよく観察し、普段と異なる様子を感じたら、無理をせずに外出を控えたり、予定を変更してゆっくりと家で過ごしたりしましょう。

人が多い場所や時間帯を避ける

人が多い場所や時間帯を避けることも大切です。赤ちゃんは、免疫機能が未熟ですので、感染症にかかる心配があります。なるべく混雑していない場所を選びましょう。また、赤ちゃんは音に敏感なため、騒音に驚いてしまうこともあります。人が少なく、ゆったりと過ごせるような場所を選びましょう。

長時間の外出は控える

生後1カ月頃の赤ちゃんは、体内のリズムを整える時期であり、体力も十分ではありません。長時間の外出は赤ちゃんにとって負担が大きく、特に夜遅くまで外出すると生活リズムが乱れることがあります。赤ちゃんの機嫌を見ながら、赤ちゃんのリズムを優先して外出するように心がけましょう。赤ちゃんのお昼寝時間を避けるのもよいでしょう。

体温調節がしやすいアイテムや衣類を準備しておく

赤ちゃんの体温調節機能は未熟ですので、こまめに汗をかいていないか様子を見るようにします。夏には、ベビーカーの背中部分に保冷剤を入れるなどして、赤ちゃんの体温を適切に保つ工夫がおすすめです。冬は、重ね着しやすい衣類を用意し、赤ちゃんの体温の調整をいつでもできるようにしましょう。

日焼け・虫除け対策を忘れずに

外出時には日焼けや虫刺されに気をつけましょう。赤ちゃんの肌はデリケートなので、ベビー用の日焼け止めや帽子を用意しておくと安心です。また、虫が出やすい季節は虫除け対策も忘れずに行いましょう。 ただし、虫除け製品には、6カ月未満の赤ちゃんには使えないもの もありますので、ラベルの説明をよく確認したり、薬剤師に相談したりすることをおすすめします。

お出かけ時に準備しておきたい持ち物は?

赤ちゃんとの外出では、準備が欠かせません。おむつセットや着替えなどを準備してから外出しましょう。

おむつセット(おむつ数枚、おしり拭き、おむつ替えシート)

おむつは、多めに用意し、おしり拭きやビニール袋なども一緒に持っていきましょう。清潔な環境でおむつ交換ができるよう、おむつ替えシートも持参しましょう。

ミルク(哺乳瓶、水筒・粉ミルクなど)

赤ちゃんがいつでもミルクを飲めるように、哺乳瓶や熱いお湯、調整用の水を入れた水筒、ミルクを携帯しておきましょう。小分けのスティックタイプや固形のミルク、または液体ミルクを使用すると便利です。

着替えセット

赤ちゃんの着替えも必要です。ミルクの吐き戻しやおむつの漏れに備え、少なくとも上下1セット用意します。また、月齢や季節に応じて持参する服装を定期的に見直すようにしましょう。

グズり対策アイテム

外出先で赤ちゃんの機嫌が悪くなったときに、あやせるおもちゃを持っていくと安心です。

母子手帳、保険証、診察券など

何かあった場合に備えて、母子手帳や保険証、診察券などの大切な書類も持ち歩くとよいでしょう。

お出かけ先でのミルクの調乳はどうすればいい?

外出時のミルクの調乳について心配になることがありますよね。外出先でもスムーズに授乳を行うために、次のようなポイントを押さえておきましょう。

外出前に授乳室を確認しておく

行き先のホームページなどで授乳室の有無を確認しておきましょう。授乳室がある場合、調乳用の給湯器やシンクが設置されていることがあります。その場合、哺乳瓶とミルク、調整用の水を持参すれば、授乳室でのミルクの調乳がスムーズに行えます。

赤ちゃんの飲む量に合った哺乳瓶を準備する

持ち歩く哺乳瓶は、赤ちゃんが普段飲む量に合わせたサイズのものがおすすめです。 また、プラスチック製の哺乳瓶は割れにいので、持ち運びにも便利です。

お湯と湯冷ましを持ち歩く

外出先に授乳室がない場合、お湯と調整用の水を持ち歩くことでミルクを調製できます。安全な調乳のためには、70℃以上のお湯でミルクを溶かし、調整用の水を加えながら適温に調整します。お湯と調整用の水を半々の量にして混ぜると、適切な温度になるでしょう。

<調整用の水を選ぶ際の注意点は?>
調整用の水には、水道水を水筒に入れて持ち歩くか、市販のミネラルウォーターを利用しましょう。市販のミネラルウォーターを選ぶ際は、硬度が100mg/l未満の「軟水」を選びます。また、赤ちゃんには湯冷ましが適していますが、外出時には雑菌の繁殖があるため控えるようにしましょう。

調乳用水筒を選ぶ5つのポイント

外出先ではお湯と調整用の水を持ち歩く必要があります。そこで役立つのが調乳用水筒です。調乳用水筒は普通の水筒との違いは特にありませんが、保温性が重要です。選ぶ際には保温性や使い勝手を重視しましょう。

70℃以上の保温力があるもの

ミルクを作る際には70℃以上のお湯が必要です。商品ごとに保温効力を確認し、70℃以上をキープできる時間を調べましょう。保温時間は4〜6時間程度など、商品によって異なります。赤ちゃんの成長に伴い授乳間隔が広がるので、長時間保温が可能なものを選びましょう。

ミルクの量や回数にあったものを選ぶ

水筒のサイズ選びでは、1回のミルクの量や授乳の回数を考慮しましょう。大きすぎると持ち運びが負担になりますが、小さすぎると量が足りなくなる恐れがあります。必要な容量を見極めて適切なサイズを選ぶことがポイントです。目安としては、6時間ほど外出するのであれば、300ml容量の水筒で十分とされています。

軽量かつスリムなデザイン

外出時には、赤ちゃんの荷物が増えるため、できるだけ荷物の負担を軽減したいものです。軽量でコンパクトな水筒を選ぶことがポイントです。実際に持ってみて手頃な重さやサイズ感を確認しましょう。また、スリムなデザインの水筒は、かさばりにくく、外出がより快適になります。

お手入れのしやすさ

赤ちゃんの口に入るお湯を入れる水筒は、衛生面も重要なポイントです。洗ったり消毒したりする際に負担にならないよう、パーツが少なく取り外しやすい形状を選ぶのをおすすめします。

使い勝手のよいデザイン

赤ちゃんにミルクをあげる期間は限られています。その後も長く使いたい場合は、自分が長く使いたいと思える使い勝手のよいデザインを選びましょう。また、強い酸やアルカリに耐える内面セラミック加工の水筒は、さまざまな飲料に対応し、スポーツ飲料やレモネードなど、授乳期以外でも幅広く利用できます。

調乳のおともには「CERAMUG ボトル」がおすすめ!

調乳用水筒におすすめなのが、京セラの「CERAMUG ボトル」です。赤ちゃんの外出に便利な300mlサイズであれば、わずか195gと軽量なのが特長です。

スリムなデザインで荷物が増えても持ち運びがしやすく、真空断熱構造(魔法瓶構造)を採用しているため、保温・保冷効果があり、長時間おいしい温度をキープします。70℃以上のお湯ももちろん入れることができ、赤ちゃんとの外出時に熱いお湯や温度調整するために役立つ水を持ち歩くのにぴったりです。

さらに、BPA(人体や環境に影響を及ぼす恐れのある化学物質)フリー素材を使用しているので、安心して赤ちゃんの調乳アイテムとして使えます。撥水性が高く、飲み口やパッキンなどのパーツが取り外しやすく、お手入れも簡単。シンプルなデザインで授乳時期を終えても使いやすく、内面のセラミック加工によって飲み物の味が変わりにくいのも魅力です。

赤ちゃんにおいしいミルクを与えるための頼りになるアイテムとして、「CERAMUG ボトル」をぜひ活用してみませんか。

記事監修

寺尾紗世先生

小児科医

プロフィール

2014年に高知大学医学部を卒業後、静岡県立総合病院にて初期研修を終え、2016年より小児科医として診療にあたっている。静岡県立こども病院・静岡済生会総合病院などでの勤務を経て、共立蒲原総合病院では医長職も経験。現在までの小児科での経験を活かし、子育てにまつわる記事執筆や記事監修なども手掛けている。